女神
救いの女神は儚い。本棚の1番遠く高いところにある小さな本。わたしは普通の女神、気まぐれで、時々考えすぎて、疲れたり、こうして詩を書いたりするだけ。
アザミ
約束の苦しさは何に似ているのか知りたい?最初から決まっていた笑顔。テーブルの周りはお辞儀だらけで、あちこちに向かって花開くアザミのよう。花のない悲しみを知りたくて、わたしはダイヤルを回す。無言の中に妙に親しい深夜。爽やかな夜のわたしは、きっとアザミより美しい。
訳
フック、ボック、モック、三人がいた。あなたは誰に?物凄いスピードで1日が終わる。フックはどこにもいない。ボックは心ここにあらず。モックはだまってハンガーラックに吊られてる。わたしはつくづく三人はやっぱり違うと思った。探してるかな?求めてるかな?だから一人なのかな?今になって西の空に夕焼け。何年も前から燃えている。わたしは呼ぶ。フックを、ボックを、モックを。返事がなくったって構わない。完全に陽が消えるまで涙並べるから。
それでいい
キラキラと光りながら落ちていく。あれは思い出。遠くでぼんやり光ってる。あれは愛。向こうで立ってこっちを見てる。あれは誰に?ぼくらはこれから何万回出会って、何万回おはようとか、バカとか言ったりして、絡みあい、笑いながら光りながら、少しずつ動いていくのかな。それでいい?それでいい。
今日から。
忘れたいこと、忘れられないこと。星座。たくさんの星のひとつがあなたで、わたしもたくさんの星の中のひとつ。いっそほうき星になって流れたい。夢を見た。ありきたりだけど、また明日はやって来る。ありきたりだけど、ゆっくり、少しずつ、時々は休んで前に。わたしたちの星は回って明日に連れて行ってくれる。生命短し?よく分からない。それでもいつかやってくる日は早いかも。それなら、きっと前を向いて、今日から。