真宵のブログ

少しずつ、少しずつ

アザミ

約束の苦しさは何に似ているのか知りたい?最初から決まっていた笑顔。テーブルの周りはお辞儀だらけで、あちこちに向かって花開くアザミのよう。花のない悲しみを知りたくて、わたしはダイヤルを回す。無言の中に妙に親しい深夜。爽やかな夜のわたしは、きっとアザミより美しい。